一杯の味噌汁

神無月3日めの今日、研究所からの帰途が随分肌寒く
暖かいお味噌汁が飲みたくなって、自分的定番のなめこを買って帰る。
それほどお腹がすいていなかったので
炊きたてのご飯、キムチ、海苔、なめこの味噌汁で
軽めの夕食。

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8年ほど前だろうか。
辛いことがあって、近所のなじみのBARに駆け込み
そこの女主人に、朝まで話を聞いてもらい
ひとしきり2人で泣いた後
その店の2階に住んでいた彼女が、家に招き入れてくれた。
そして話が済んでしばらくした頃。

「落ち着いた?

・・・味噌汁でも飲み。」
といって、みょうがの薄味のお味噌汁を出してくれた。

私は、あまり味噌汁というのが好きではなかったのだけど
その味噌汁の丁寧な味と、熱すぎない優しい入れ方に
また涙が出た。

みょうがの味噌汁を食べたのも、初めてだった。
ほんの一杯出してくれたのが
お茶でなくて、味噌汁だったところに
彼女の、懐の深さを感じて
何か、友人が辛いことがあった時
黙ってそんな、さりげない気遣いが出来る人になりたいと
思ったものだ。
その日も、霜が降りるほどの
寒い朝だった。

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寒い日の夕方になると
ふとそのことを思い出す。
その彼女とも長く会っていないが
元気にしてるだろうか。

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