弾き語りの部屋82〜僕が死のうと思ったのは

死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。

【葉/太宰治】

死のうと思ったことがある。
5年前の、ちょうどこれくらいの時期。

日々の予定が詰まっている時はいい。むしろ死ぬことを考えないために日々の予定を詰め込んでいるとさえ言えた。こんなことやって何か意味あんのかなと思う暇が無いように予定で詰め込む。

隙間のようにゆっくり出来る朝が訪れた。澄み切った快晴だった。

僕が死のうと思ったのは
桟橋でウミネコが鳴いていたから

【僕が死のうと思ったのは/Amazarashi】

もういいか…なんか。
もう、どうでもいいな、全部。

この時ばかりはヤバイと自分でも思った。やばいと思えなかったら本当にやばかった。
今、決してベランダには出ないでおこう、と、思った。ましてや、電車など。

弾き語りの曲を色々探していて、昨日あげた中島美嘉さんの”雪の華”。この方は今どんな活動をされてるんだろうと検索して知ったこの曲。恥ずかしながらAmazarashiという方も知らなかった。

何か壁に当たった時、人生に何某かの意味を見出だそうとしてしまう。
生まれた意味、ここにいる意味、誰かと出会った意味。

意味は無い。運命も無い。生まれた事実と出来事がそこにあるだけ。

このレモンの花が秋に実に成るのが楽しみとか
明日ハンバーグ食べに行きたいなとか
そのお金をちょっと稼ごうかとか、そんな些細なこと。

生活。

よい仕事をしたあとで
一杯のお茶をすする
お茶のあぶくに
きれいな私の顔が
いくつもいくつも
うつっているのさ

どうにか、なる。

【葉/太宰治】

長い歌ですが、文学のような、染みる詩です。
やっぱり日本語で歌おうと思える一曲。

よろしければ。

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