新曲誕生秘話〜Chronostasisと、こいぬ座の子守歌〜

今回の極悪カルテットでは新曲を5曲書きましたが
そのうちの2曲、【Chronostasis】と【こいぬ座の子守歌】は
実は対になっています。

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”Chronostasis”
速い眼球運動の直後に目にした最初の映像が、長く続いて見えるという錯覚。

アナログ時計に目を向けると、秒針の動きが示す最初の1秒間が
その次の1秒間より長く見えるというものなど(Wikiより引用)

イントロ含め、タイトルと曲だけが先に出来て
なかなか歌詞が付かなかったこの曲。

どういう一秒を取り上げようか
恋愛なのか
人生なのか
友情なのか
もっと別のことか

書いては消し消しては書き、
正味この曲で痩せたと言ってもいい。

詰まりに詰まって、気分転換に香雪を連れて
河川敷まで散歩に出かけると
雑種の中型犬を連れた、白髪の優しげなおばあちゃまに出逢った。

その日は小春日和の暖かい夕暮れ前だった。
「あらあらカワイイこと!この子何歳?」
と話しかけられ、しばらく世間話。

おばあちゃまの連れていた
シェパード系の血が割と濃く見られるその雑種の子は
私たちの世代が小さい頃に良く、外で飼われていた
茶色と黒の混じった、短毛の大きな雑種で
そういう犬にはよく
コロとかジョンとかいう名前がつけられていた。

おとなしく、鼻筋の凛とした賢そうな子で姿勢もよく
「この子はおいくつになるんですか?」と尋ねると
この子はもう14歳。
この河川敷で拾ったの。

今は野犬対策で随分野良犬居なくなったけど
昔はこの辺りも沢山居てねえ。
春とか秋とかには小犬がいっぱい居たもんだよ。

そんな子とか、捨てられた子とか
今までもう何十匹と育ててきたんですよ。
この子(香雪)みたいな、血統書の子も飼ってたことあるよ
去年死んじゃったのは、マルチーズ。

その子もね、捨てられちゃったのを、引き取ってたんだよ。
みーんなカワイイ子だったよ。

でもねえあたしも年だから、この子で最後だね。
といって、その子を撫でたおばあちゃまの節立った手が
とても優しくて

ああ、このことを歌にしよう。

そう思った。

あれだけ何週間も詰まっていたことが
帰って一気に書けた。

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私も、小さい頃、白い犬を飼っていた。
今でもその子のことを忘れることは無い。

哀しくて、哀しくて
どれほど悔やんでも今でも悔やみ切れない最期だったその子のことも
いつか描きたいと思っていた。

ずっと
描きたかった。

その想いが結実したのか
一気に書き上がった歌詞を
通して歌っていると
ふと、全く違うメロディと歌詞が浮かんできた。

急いでiPHONEのボイスメモをONにし
一気に弾き語る。
そうして生まれたのが
【こいぬ座の子守歌】

なので、Chronostasisと
こいぬ座の子守歌は、二つで一つ。
どちらも、星になったあの子やあの人達に捧げる歌。
いつか星になる、自分や愛する人たちに捧げる歌。
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