第一投

昨夜は、神戸にて中路英明さんとのDUO。

〜〜〜〜〜
先月の伊藤志宏氏とのツアー以降
表現、ライブ、演奏ということに関して
一から見直した。

これまでの譜面を全て洗い出したり
自分が好きで聞いてきた音楽をもう一度聞き直したり
気になっていた音を仕入れたり
ピアノを習いに行ったり
人のライブを聴きに行ったり

基礎トレーニングをやり直したり

習慣でやってしまっていたコト
言い訳してさぼっていたコト
やる勇気が無かったコト

失敗が怖くて
自分を出さなかったこと。

=====
人の意見を柔軟に取り入れるということは
逆を言えば
人のせいに出来るということでもある。

相手の意見を受け入れているように見えて
その実、自分の意見を殺すことで
自分の責任を軽くしている。

しかし殺された自分は
いつまでも黙ってはいない。
控えめで耳障りな高周波で
弱い犬の如く吠え始める。

自信が無いほど饒舌に喋り
無駄な音を重ね
つまらない習慣に頼ってしまう。

=====
ライブの2日前、ふと、髪を切りたくなり
いつものサロンに予約を入れる。
私の髪を手入れしてくれているのは
同い年で、お互いに師匠と呼び合う
神戸旧居留地Dreapの、高橋正成氏。

素晴らしい腕と感性の持ち主だが
何と云っても
確固たる信念と美学の元に行動する人で
ただの美容師と客、という範疇では収まらない会話を
いつも出来る人だ。

ライブ当日の午後。
もともと伝えておいた、これくらい切ろうと思うという
参考画像のことを云うと
いや、あれくらい行きましょうよ。
ばさっと。

もう僕、イメージ湧いてるから。
髪を洗ってもらい
鏡の前に座り
櫛を入れる。

じゃあ、行きます。
左の横の髪を指で挟んで入れた
最初の鋏。

落とされた、10cmの髪。
その長さに、高橋氏も、私も
納得した。

うん、これは、今日、うまく行く。
迷い無く、さく、さくと切り進み
自分からは見えない、後ろの髪を切られている時
なるほど。これはいいよ、師匠!
と思わず口をついた。

お。見えて無いのに。分かりますか。
分かるね。今日は。見えた。今。
ふふん。
うーん、奥本君、今日はいいよー。

と、お互い、師匠師匠と呼び合いながら
出来上がったスタイルは
双方、心底納得するものだった。

そして、共通見解。
全ては、第一投で、決まるよね。

=====
最初の一音を失敗したら
その後の全ては
そのリカバーに過ぎない。

しかし
いや、そして
全ての瞬間は
最初の一音だ。

=====
【Lonely / Tom Waits】
歌とピアノが同時に始まり
その後も、歌と弾くことが完全に同じタイミングで進む
白玉の多い、シンプルな曲。

今回の選曲は
中路さんも「渋い!」とおっしゃっていたが
このLonelyは、良かった、と云って頂けた。

ほんの少しだが
聞こえている音、歌いたい歌に
近づけた、かもしれない。
IMG_6400.jpg

来て頂いた皆々様、ありがとうございました。

◆10/4(金)中路英明(Trb) × 奥本めぐみ(Vo/Pf) DUO
@神戸Basin Street
<1st>
時には昔の話を /加藤登紀子
Love is Stronger than Pride / SADE
Black Crow/ Joni Mitchel
Calling You / Jevetta Steele
Tell me a Bedtime Story / Herbie Hancock
<2nd>
Scarborough Fair
Lonely / Tom Waits
The Island
一羽の鷹
How do you keep the music playin’?
Love Stories
<アンコール>
星降る森
IMG_9269.jpg

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