花水木

花水木の葉が紅葉し、冬支度するこの季節。
春に、大輪の鮮やかな花をつけ、緑も美しく、小さな赤い実が成り、紅葉もする頃もまたほんとうに綺麗で、それだけで四季の移り変わりをを楽しめる、贅沢な木。
マンションのあちこちにたくさん植えられていて、ベランダから眺めるのが楽しい。
そんな季節の最初に、駆け巡った訃報。
【緒方拳氏、逝去】
好きだった俳優さんで、そうか、残念だなぁ・・・という気持ち。大石内蔵助役で出演されていたNHKの大河ドラマ「峠の群像」での重厚な演技は未だに記憶に残っている。
関係者や、周囲の方、FANの方にも大きな損失だけれど、その偉大さとは関係なく、一人の人の死として、ご家族には本当に大きな悲しみ。
でも、これもまた、生活の中の日常にすぎない。
こういう、偉大な方の訃報や、遠い国での戦争や災害の報に出会うたびに、日常の残酷さをより強く感じる。
・・・
大阪の雑居ビルでの火災の犯人も、聞けば大手電器メーカーに勤めていて、数年前にリストラされた一人だという。
生活保護を受けることを恥と感じていたという記事が載っていたけれど、口にすれば誰でも知っているような会社に勤務し、普通以上の給与を長く受けた人が、「生活保護を受けさせてくれ」 と自分から役所に頼みに行くことが出来るくらい、虚栄心を捨てられていたなら、そうなる前にいくらでも仕事にありつけただろう。
人の虚栄心の愚かさ。
そしてその虚栄心で、自身の夢を断たれた何人もの方。
でも、それでさえも、1週間経ち、数ヶ月経ったら、また忘れられてしまう。家族や親しい方たちにとっては、一生消えることのない悲しみなのに。
・・・
「生活」=生きて、活動すること。
生活って、何なのだろう。
日常って、何なんだろう、と
花が咲き、新緑に溢れた木が、葉を落とすこの季節が来るたびに
いつもそれを思う。
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