雪の由布岳
さんふらわあJazz Nightの演奏仕事で、大分へ。
2010年1月から始まったこの仕事。
記念すべき第1回めから乗せていただいていて
今年で4年目。
数えてみると、実に22回目の乗船でした。
朝早く大分に着き、夕方に出るまでの半日フリー。
この半日旅が楽しみな仕事で、色々なところへ行きましたが
湯布院はほぼ毎回訪ねる場所。
女子旅プランでもよく紹介されるこの場所は
柔らかいお湯の温泉が本当に素晴らしく
日帰りの立ち寄り湯でも、いい温泉が揃っています。
さて。今回ですが。
初めて、一面の雪景色の中の、湯布院旅となりました!
前日、高速が雪で通行止めになるほどの大雪。
これはさすがに観光は厳しいかも、と思いましたが
今年になってますますパワーアップしている晴れ魔力のおかげで
天気は朝から快晴!
太陽に映える雪景色の大分。
最高!
さすがに一般道はチェーン規制だったので
高速を使って一気に湯布院へ。
そして今回は、ゆっくり1日かけて湯布院を散策することに。
まずは、まだ行ったことのなかった、トリックアート迷宮館を
訪ねてみました。
重力のおかしい部屋。
空中浮遊???
わっ、ランプの中に閉じ込められてる!
他にもたくさんのトリックアートが。
きゃいきゃいはしゃいでしまった。
外へ出ると、小川沿いにひっそりと、老舗旅館が立ち並ぶ。
雪に音が吸われて、静かな朝。
一度ゆっくり、泊まってみたいなあ。。。。
そのまま湯の坪街道を上がり、金鱗湖へ。
湖畔のカフェのテーブルにも雪が残っていたり、と
いつもの景色とは違った装い。
そろそろ開き始めたお土産屋さんをゆっくり見つつ
もうすっかり顔なじみになったお醤油屋さん【喜多屋】のお母さんと
試食をもらいながら、何やかんやとお話しして
自宅用の醤油を買い求め
お昼はいつも行く郷土料理【食咲ゆふいん】で鶏天、馬刺、地鶏のたたきに舌鼓。
名物ぷりんどらを食べ歩きつつ
湯の坪街道をもう1往復していると
ますます晴れ渡ってきたので
この絶景を見ずに風呂に入らない訳にはいかない!と
お気に入りの【山のホテル 夢想園】へ。
こんな山を目の前に仰ぎ見ながらの、100畳の露天風呂。
昼間の露天なので、香炉峰の雪は、ではありませんが
穏やかに晴れ渡る青空、雪を頂く由布岳、人の少ない露天風呂。
もう最高でした。。。。
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最初にこの仕事で船に乗ったのは、手帳を見ると
2010年1月10日。
ちょうど帰り便で誕生日を迎える、ということもあり
それだけでも楽しみだったのですが
大分はあまり詳しくなく、どこに行っていいかも分からず
とりあえずガイドブックを買って、景色の良さそうだった
夢想園のお風呂に行ってみたのですが
青空に聳える、目の前の由布岳を眺めながら
露天風呂につかり
「あぁ、、こういう仕事がしたかったんだなー。。。
こういう仕事を、したいなあ。。。」
とつくづく思ったのでした。
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演奏は行きと帰りに2ステージずつ。
それ以外は、船の上と、九州の大地に拘束されているわけで
そういう意味では、演奏時間に対しての拘束時間が
とても長い仕事です。
旅が好きでない人には、かなり苦痛かも。
でも、この拘束時間は
家に居てもなかなか作れない、自由な時間。
ぱっと行って、演奏して、演奏終わったらすぐ帰る、という演奏の仕事も
あるのですが
正直なところ、あまりそういう仕事には
やりがいを感じられないのです。
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歌。音楽。旅。人生。
共通項は【時間】【人】
聞いてくれた方や、旅先の人と話したり
訪ねた場所をもっと知ったり
お金にはならないことなのですが
自分にとっては、とても大切な要素。
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九州新幹線が出来たこともあり
フェリーの経営状況も、厳しくなっていると聞きます。
別に宣伝を任されているわけでもなんでもありませんが(笑)
20代の頃から、北海道航路に車を積んで、フェリー旅をしてきた私にとっては
船旅、というのは、他の空路や陸路の旅には変え難いもの。
このブログを読んで、船に乗って旅したいなあと思ってくれる人が
一人でも増えたらと思っております。
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風呂にゆっくりつかり、これまた名物の
限定個数の名物プリンを食した後
一般道で帰れそうだったので
由布岳のふもとの道を帰りました。
すばらしい景色。。。雄大。
九州の山々は、優しく、懐が深いです。
これにすっかり癒されたのか
帰りの演奏はかなり盛り上がりました(笑)
そして今回は、見て下さった方から
このサイトに
ご感想まで頂きました!
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きりっと冴えた、雪の湯布院も
趣があって、いい時間でした。
次は3月。
楽しみ♪