芸かビジネスか

noteを読むようになってからつくづく感心するのは、世の中には文章や漫画の上手い人がこんなにごろごろごろごろごろごろ転がってるのか、ということだ。

音楽もそうだが同じものに携わっていてもそれがビジネスかクリエイトかで立ち位置や考え方は全く違う。
どちらが良いという話ではない。

自分に限って言えば音楽は本当に自分が作りたいものを
ネームバリューではなくこの音楽家とやりたいという人で
且つ自分の音楽に興味を持ってやって下さる方とやりたいし、
それがやれれば金を稼ぐ手段は別に音楽で無くて構わない。

もちろん最初からこの結論だったわけでは無く
自分の音楽も仕事も音楽であることこそが
音楽を仕事にしていると言えるんだと信じて邁進していた時期もあった。

が、根底にはずっと自分のやりたいこと、というのがあり、
ここ数年特に横浜に来てからそれは芯に座った。

noteを見ていると、
職業作家かどうかにかかわらず
自分の描きたいことを自分のペースで作っておられる方の作品は
引き込まれるものがある。
多作の方もいればゆっくりの方もいる。
多作が出来る方はそれが仕事になるだろう。
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SADEというアーティストがいる。
非常にゆっくりで多作では決してなく、
数年に一度アルバムが出るか出ないかだが
出来上がってきたものの完成度、細部に渡っての作りこみは正に芸術品。
なにかのアルバムのライナーノーツで本人のインタビューがあり、
そこにインタビュアーが

貴女はとてもゆっくりなペースだけど
もっと作らないの的な質問に彼女は笑いながら、

あはは、アルバムは子供を作るようなものだからね。
そんなに沢山作れないし、
そんなすぐには産めないわよ、と答えた、
とあった。
ちょうどこのアルバムを聴き始めた時(オンタイムではない)に、
自分も自分の曲を書いて歌い始めた時期でもあり、
職業としての音楽をやり始めた時期でもあったが、
このSADEの言葉は脳天を突き刺した。

そうか、そりゃそうだよな。
子供を作るようなもの。
それほどに、大切で、プライベートで、暖かいもの。

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コマーシャリズムという他者に評価軸があるものと、
自身の評価軸とは別。
でも、自身の評価軸に根ざした”芸”。
それをひとつでも刻めたら、
この世に降ろされて生きて去る甲斐が少しはある。
かな。 
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