はじめまして
いつも現場には、どんなところでも、初めて行く所、初めて会う人、というつもりで行っている。
どんな業界でも、そこが長くなると
誰が偉くて
仕事持ってるのは誰で
実権握ってるのは誰で
この人とこの人が繋がってて
この店はこうであの店はこんなで
あのミュージシャンはどうなってて
その人のプライベートはこうで
それ、音楽に
何の関係も無いよね。
あるいは
彼はビートルズが好きなんだって
あの人はJAZZはあんま好きじゃないらしい
彼女はニューヨークに長くいたらしい
この人はフラメンコは専門じゃないんだって
それも
どーーーーーーーーーーーーーーーぉでもいいよね。
人の歴史、持ってるもの、好き嫌い、経験
金子みすずじゃないけどみんな違ってナントカで、自分と同じ歴史を持っている人、同じ技術の人、同じ嗜好を持った人なんて一人もいない。
そういう、てんでばらばらな人たちが集まって、その人たちがその時に持っているものを出し合って、作る
それしかないし
だから面白いものが出来るんやないのかね
もっと言うと、客の前で発信した時点で、音楽も作品も客のもの。自分のものじゃない。楽しむのはお客さん。自分らは提供者。
だから今日も、初めましてのつもりで行く。
そうでなくても
この人はこうだから
あの人はああだから
と思いがち。
そんなものは、音楽には何の必要もないし、人は毎日、変化してる。
前に見たその人のそれは、今日もそう、では決してない。
いつも何事にも
フィルターのかかってない新鮮な目で
物事を見ていたい。