スペイン旅行記その1~サグラダファミリアへ再び~
3/5~12まで、スペイン・ヘレスへ行っておりました。
ヘレスで開催される、世界最大のフラメンコフェスティバル
Festival de Jerezに行くのが、最大の目的。
今回の旅は、本当に急に決まった旅でした。
なぜ行くことになったか、というくだりは、また後述するとして
2月のほぼ半ばにさしかかる頃に突然決まったので、とにかく飛行機が無い!!!
決まってからほとんど寝ずに2日間くらい、PCに張り付いて探しまくりました。。。
あやうくモスクワ経由しかないところだった。。。
ヘレスに行くには、乗り継ぎの関係で、スペイン国内で1泊する必要があり
多くの人は、マドリードを経由するようなのですが
私は、3年前にバルセロナに行った時に、現地に友人が出来たため
せっかくだから会いに行こうというのと
もう一度、あのサグラダファミリアを見たい、という理由で
バルセロナを経由しました。
大阪からバルセロナへは、前回はカタール航空でしたが
今回はエミレーツ航空。
エミレーツの最新鋭の飛行機は、チャンネルも充実していて
USBをつないで自分のiPODが聞けたり。座席も広かった。
そして機内食がとても美味。
さらには、乗務員さんがとても美人&男前。目の保養♪
エミレーツは初めてでしたが、非常に快適でした。
まずはこれで、ドバイまで飛びます。10時間のフライト。
とにかくこの旅、スケジュールを無理やり開けたため、
直前までの予定が大変なことに。
荷づくりも当日、ユーロへの換金も当日空港で。
なので、10時間のフライトは
寝る→機内食で起こされる→寝る、を3回繰り返したら着いてました(笑)
初のドバイ空港。現地時間で朝の6時。
ちょうどお祈りの時刻もあったらしく、多くの方がこの、Prayers roomへ。
アラビア語表記は何度見ても新鮮。
で。噂に聞いていた、コレ。
空港内の時計が、全てROLEX!!!!
マクドナルドも、アラビア語表示。
なぜか突然、この枯山水風の庭園。
池には鯉が泳いでました。日本趣味??(笑)
ここから、さらにバルセロナまで飛びます。7時間半。
これも、ほぼ眠って終了。
乗り換え込みで約21時間を経て、バルセロナに到着。
・・・・・・なんと。
まさかの雨!!!!!!!!(笑)
3年ぶりのカタルーニャ広場。雰囲気あって、好きな場所です。
晴れ女パワーもここまでか。。。と思いつつ
どうせこの後晴れるんだろう、とか思いながら
友人宅へてくてくと歩いて、、、、、いたら
珍しく道に迷って、友人に電話しました(^^;)
2回目の街、ということで、ああ、この道ね、、、と思って歩いていたら違った。
友人宅にようやく到着。友人も私も、だいぶ雨に濡れたので
一休み。
ちなみにここ、正確には友人の友人宅。
3年前に友達なった方はなんと、子どもがまさに数日前に生まれたところのBrand-New mother!
で、その友人曰く「友達んちに泊まりなよ。言うとくから!」
というわけで、このお友達とは初対面(笑)
とても穏やかで優しいカップルのお宅でした。
旅行が趣味らしく、1年に1回は1カ月、海外旅行するとか。
去年は中国、その前はグァテマラ。グァテマラ?!と思わず2度聞きした。
日本人と話すのは初めて、日本にも行きたいんだよね、と
興味を持ってくれました。
今年の夏の旅行は日本かな?(^^)
30分ほど休ませてもらっているうちに、少し雨がおさまってきたので
そのお宅から徒歩10分!のサグラダファミリアへ。
前回、バルセロナに旅行に来たのも
このサグラダファミリアが目的でした。
中学校の頃からのあこがれの場所。
現地まで歩いているうちに、また気持ちが高ぶってきます。
見えてきました。
到着。
この時点では、まだ傘が必要なくらいには、雨が降っていたのですが。。。。
入場チケットを買う列に並んでいると
・・・あら?
西の方から薄日が。。。。
これは期待♪
列も短かったので、割とすぐ入れました。
この受難のファサードは、まだ建築途中。
下に立つと、震えが来ます。
圧倒的な、説得力。
ちなみにこちらが、2010年10月に行った時の、同じ場所。
まだ色々と、細工を追加しています。
そして、中へ。
入ったとたん。。。。。
なんと。西から光が差してきました。。。。
このステンドグラス、まだ全て入っていないので
窓枠だけの場所があるのですが
光が差すと。。。
この、窓枠だけの風景は、建築途中しか見られません。
そして、光が差して初めて、この紋様が、教会内の柱に
浮かび上がるのです。
光が計算された、その見事なステンドグラスの細工に
心を奪われてしまい、立ち尽くすばかり。
教会内の柱は、木の造りを精密に計算して作られていて
上の方で、枝分かれして、天井を支えています。
下から見上げると、本当に
枝葉が重なり合った、深い森の中に包まれているよう。
そして、教会の祭壇。
折しも夕陽がステンドグラス越しに差しこみ
極彩色の光が、柱に映り、教会を包み込んで
ここは天界かと錯覚してしまいます。
祭壇には大きなパイプオルガンが配置されていて
そこにも光は差してきます。
言葉を失う光景に、脳が痺れるような感覚になりながら
受難のファサードの反対側にある
生誕のファサードへ。こちらは、ガウディ存命中に唯一完成した場所。
気付くと、青空が。
中で作業される方々。
建築途中なのを実感します。
南側で、来る者を優しげに見下ろすキリスト像。
西側には、マリア像。
この光に長いこと目を奪われているうちに
あっという間に閉館時間が。
実に3時間以上、ここに居ました。
前回は、まだ黄色いテープで囲われていた祭壇がほぼ完成し
祭壇の前には椅子が並べられて
静かにしているなら、入っていいよ、ということになっていたので
椅子に座らせてもらって、しばし祭壇の前で、天井を眺めていました。
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人間て、ほんとうに、凄いな。
こんな、プリズムカラーの木漏れ日の射す
石の教会を
創ろうとするのですものね。。。。
閉館時間だと言われて外に出ると、もうすっかり雨はあがって、青空が。
晴れ魔女パワー、顕在。
この晴れたのはちょっと我ながら驚いた。。。(笑)
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中学のとき、とある漫画で、このサグラダファミリアが
実に100年以上も建て続けていて、まだ完成していない、と知って
”取り憑かれた”と言ってもいいくらい、魅かれた。
建て続けてる、ってどういうことなのか
創設者が死んで尚、その意思を受け継いで今も建ててるって
どういうことなのか
今それを進行形で続けている人がいる、って
どういうことなのか
それを継続できる街って、何なのか。
3年前にここに来た時は
その受け継がれる意思に心を動かされ
今回は、
改めて
人の力の物凄さ、を感じた。
というのも、3年前に比べて、圧倒的に、建築が進んでいるのだ。
精緻で美しいステンドグラスは、前回はほとんど入っていなかったのに
今回はかなりの場所に入れられていて
計算され尽くされた光と建築の構造と
この完成形を思い描いたガウディの創造力。
それを受け継ぎ、想像し、具現化してきた人々の力。
完成されたとき、この光の森に集う人々を想ったとき
とてつもない、むしろもう怨念とさえ言ってしまえるほどの
人の意思と、希望の力を全身に浴びてしまい
何かに呑み込まれるような大きな力に
震えが止まりませんでした。
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今のところ、2026年に完成予定らしい。
完成したら、もう一度、必ず来る。
絶対に。
やはりここは
私には、特別な場所なのです。
ヘレスに行く前に、ここを再び、訪れて良かった。
ほんの数時間の滞在だったけれども
忘れ得ぬ時間となりました。
Amen。