スペイン旅行記その2~ヨーロッパ鉄道の車窓から~

旅行記、2日目。3/7(木)。

朝7時。友人宅を出発し、ころころとトランクをひいて
もう一度、昨日の場所へ。

朝陽を浴びるサグラダファミリアは初めて。
観光客などいない時間帯で
前の道を、通勤を急ぐ車や、地元の方が足早に通り過ぎていく。
この教会が、日常の中に佇んでいることに
感動を覚える。

しばし眺めて、地下鉄へ。
サグラダファミリア駅から、サンツ駅へ。

ここから、ヨーロッパ鉄道で、ヘレスまで移動です。
実は、バルセロナ~ヘレス間は、飛行機を取っていたのですが
旅行数日前に、航空会社からメールが。
「ストライキしまーすごめんねぇぇぇ」

ちょ、ちょっと。。。。
どーすんのこれ。。。
帰りは大丈夫だったけれども、バルセロナからヘレスまで移動する
この日はばっちりストライキ期間。

陸続きだし、最悪レンタカーでも借りて1200km走るか、とも考えたのですが
ふと、世界の車窓から、でスペイン・ヨーロッパ鉄道をやっていたことを思い出し
調べると、バルセロナからは、マドリードを経由してヘレスまで行けることが分かりました。

鉄道旅大好きの私としては、むしろ、願ったりの移動。
外国で、長距離の列車に乗るのは初めてだったので
駅についたときからうきうき。

バルセロナ~マドリードは、AVEという、いわば新幹線が走っています。
2時間45分なので、東京~大阪間くらいの感覚。
そういえばこの列車が、首都~第二の都市を結ぶという観点からも
バルセロナは大阪とちょっと似ているかも。
日本の新幹線と違うのは、空港のように荷物のチェックがあることくらいでしょうか。
あとは、ネットでプリントアウトしたチケットを見せればOK。
乗るのも簡単です。

指定席に座り、さあ、しばし列車旅。
景色を間近に感じられるのは、列車旅の醍醐味。
少し高くなった丘の上に並ぶ、風力発電の風車。

と、眺めていると、遠くに、何やら白く雪を頂いた山並みが。。。

ん?どこだろう、あれ。。。
こういうとき、文明の利器、GPSが抜群の力を発揮します。
iPHONEの地図を開いて、見てみると。。。。
そう。スペインとフランス国境にそびえる
ピレネー山脈でした。
これには感動しました。。。

日本では、陸上に国境を見ることはできません。
あの向こうはフランスなのか、、、と思うと
ここは大陸なのだという実感がひとしお。

そうそう。
バルセロナ・サンツ駅で少し時間があったので
構内のお店を見ていると、とっても素敵なカバン屋さんを発見。
こちらは、革製品がとてもいいのです。
この旅行中に、かばんは買い替えるつもりだったのでひやかしてみると
ちょうどセール中。
とてもいい、赤のかばんを見つけたので早速購入。
列車の中で、荷物をさっそく移し替え。

窓の外には、こんな草原が延々と続きます。

途中で止まったサラゴサ駅。

窓の外の景色を楽しんでいるうちに、あっという間にマドリードに到着しました。

このマドリードで、先ほど中身を入れ替えた、前のカバンをぽい。
いつも私の海外旅行はこんなん。
捨ててもいいものを持っていって、買い換えて、帰ってくる。
自分が普段使うものが、一番のおみやげになります。
そういえば、着てきたセーターもこの朝
サグラダファミリアの前にあった大きなごみ箱に捨ててきました(笑)
IMG_0245.JPG

このAVEでおもしろいのは
いわゆる「出る改札」が無い。
入る時は改札を経るのですが
出るときはノーチェック。

何にも無しで、いきなり駅の外に放り出されます。
しばし、出る改札を探してしまいましたが
これが無いんですよね。不思議な感覚。

駅の中には、ワインバーもあったり。

ここで一旦乗り換え。
今度は、カディス行きの特急で、ヘレスまで。
3時間半の旅。

お昼過ぎにマドリードを出た列車は、
ひたすらアンダルシアを南下していきます。
アンダルシア。。。。
何ともいえない、憧れを含む、この土地の響き。
今、アンダルシアを電車で走っているのか、、、、と
窓の外を見ると

驚きました。
雲が、低い!!!!!
まず、日本で見る雲の高さに、一層、雲があります。
この雲は、ゆっくりと、動いています。
そしてそのずっと下。。。下手したら5~6階くらいの高さのところに
とても低い、薄い雲が

まさに
「流れて」
いるのです。

あれを、雲が流れる、というのか。。。
動いてるのではなく、すうっと、風に流れて飛んでいっている。

ふと、昔あったアニメ「母を訪ねて三千里」の主題歌を思い出しました。

~~~
遥か草原を
ひとつかみの雲が
あてもなくさまよい 飛んでゆく
山も無く 谷も無く
何も見えはしない

~~~
主人公のマルコが
バルセロナからコルドバ~マラガあたりを通っていたような記憶を
ちょうどコルドバ駅を通過したあたりで思い出し
そういえば、ああいうのを見たから、スペインに憧れがあるのかもしれないな、と
ぼんやりと思いながら
やはりスペインの音楽が聴きたくなって
VICENTE AMIGOのアルバムを聴き始めました。

・・・
果てしなく続く草原
太陽に霞む地平線
流れる低い雲
濃く青い空、
照りつける、強い日差し、、、、、を見ていると
とてつもない、哀しさ、を感じた。

Sol y Sombra
光と影。
日本は、中庸の光の国で、光と影の間に、光でも影でも無い領域が存在する。
行燈のような、柔らかい、曖昧な空間。

こちらは、それが無い。
光はむしろ、影によって切りだされ
影に光が、映っている。
なるほど、フラメンコは、こういう風景から生まれたのか、、、

・・・
同じような風景に、地元の人たちはもう見飽きて外もみませんが
私はいつまでも、
このだだっぴろいアンダルシアの風景を目に焼き付けていました。

いよいよ、日も落ちてきて、目的地が近付いてきます。
終点ではないので、少し前から、駅の名前を注意してみておかないと
乗り過ごしたら大変。
3時間半の特急旅を経て、ついに、目的に、ヘレス=Jerez de la Frontela に到着。

ここかあ。。。。

日本を出て、バルセロナ滞在1日を経て、実にまるまる2日。
とうとう、ここまで来ました。
駅から、宿泊先のホテルまでは、徒歩10分ほどの距離。
石畳の続く道を、ごろごろとトランクを引っ張って

地図とGPSを頼りに、ホテルを発見。
あ、あそこだ、と目をあげると
今回、この旅のきっかけになった方が
ホテルの前で、待っていてくださいました。。。
何時頃着く、とは一応言っていたのですが
まさかホテルの前で待っていてくださるとは。。。
顔を見た瞬間、何だか涙が出そうになりました。

「来ましたーーーー!!!」
「ほんとに、ホントに来たねええ!!!!」
かわいらしい内装の落ち着いたホテルで
フロントの方も、少し英語がしゃべれたので、ひと安心。

その方が
「どうする?この後。ご飯でも行きますか。」
「もちろんです!行きます!!!!」
荷物を置いてとりあえず身なりを整え
さっそくヘレスの夜に繰り出しました。
待望の、バルでのシェリー酒!!!

長旅を経たシェリーと生ハムの
まあ美味だったこと。。。。。
この後、いよいよヘレスでのフラメンコフェスティバルに突入するわけですが
それはこの後の日記で。

フェスティバルに行くまでの数時間
このバルで
その方と飲んだシェリーの味はきっと一生忘れないでしょう。
ヘレスに来るなんて
1か月前は、全く思いもしていなかったのが
縁が縁を呼んで、この旅につながりました。

それまでは、電話とメールだけのやりとりだったので
その方と実際、ヘレスで会って(もちろん国内で会ったことのある人ですが)
いやあほんとにここまでの展開は
神がかってるよね、と話しながら
自分が今、極東から西の果てまで来て
シェリーを飲んでいることが
何だか不思議な気分でした。

いやあ、着きましたね。
実にバルセロナから、1200km。
いよいよこの後、本編、フラメンコフェスティバルへ、
着いた夜にいきなり突入するのでありました。。。

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