トルコ旅行記1日目、その2:栄枯盛衰~トプカプのダイヤ~

トルコ旅行記。1日目の2か所目の見どころは、トプカプ宮殿

15世紀半ばから19世紀半ばまで、オスマン帝国の君主たちが住んでいた宮殿で
イスタンブールの西側=旧市街にあります。

ちなみに旧市街の見どころの三大スポットといえば
前回書いたブルーモスク=スルタンアフメット・ジャミィ、と、アヤソフィア、と、ここですが
三か所はこの順で西から順に並んでいます。

ので、ブルーモスクを見た後は、順序としてはアヤソフィアなのですが
ものすごい行列でしたので、先にトプカプへ。
トルコは、猫やワンコがいっぱいですが
猫が似合う街並み。

バラに黒猫。これだけで絵になる。
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広々とした宮殿前の庭園を進んでいくと、”表敬の門”が見えます。

この宮殿は、有名な宝物だらけ。。。
なので、門の前や、海の見える場所など、ここそこに
迷彩服にリアルな銃を携えた軍人さんが立っています。
これはさすがに撮れませんでしたが。
門の中の天井にも、美しく細工がされています。

トルコの人は、今もとにかく手先がとても器用で丁寧。
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中に入ると、第3の庭園、と呼ばれる場所をぐるりと建物が取り囲む形。
左側にあるのは、”会議の間”


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とにかくまあ絢爛豪華!なのですが
何と言うか、けばけばしい印象はありませんでした。
統一感のある色彩と、手を尽くして描かれた美しい紋様が
そう思わせるのでしょうか。


外観も凝っています。この金色のところは当然のごとく、全部金箔。
<

そのまま第4の庭園へ進んでいくと、ボスポラス海峡、新市街と見渡せるテラス。
階下には、レストランがあり、景色を眺めながら食事を取れます。

第4の庭園、”バグダッドの東屋”あたりは、噴水のある落ち着いた造り。




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景色もとても良いです。
トプカプ、というと、勝手な印象でド派手な場所、と思っていたのですが
爽やかな印象を与えるのはきっと、このタイルのせい。
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トルコブルーが青空に映える、素晴らしいイズニックタイル。
トルコの代表的な花であるチューリップやカーネーションを題材に
細かく描きこまれたタイルが
建物の中、外、回廊、に貼られていて
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窓には、こちらも蒼色が基調のステンドグラス。

広々とした空間も、豪奢な割に清廉な印象を与えるのに
一役買っています。
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さて。ここで暮らしていたスルタン達に遣える女性たちは
ハレムと呼ばれる一つの空間で暮らしていたそうです。
中には学校もあったそう。
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王の部屋。
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この、栄華を極めたスルタンたちが競って集めたのが
トプカプ宮殿の最大の見どころでもある、宝物殿。
ですが。
ここは撮影禁止です。
ので、ネットに転がっていた写真から転載。

有名なのは、トプカプの短剣、スプーン屋のダイヤ。
まず順路どおり行くと、この短剣に出会えます。
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で、そのあと、このダイヤが。
ここだけは、前に警備員の方が立っていました。
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86カラット!のダイヤを49個のダイヤが取り囲んでいて
それはもう、眩いばかり、の輝き。
あれほど大きなダイヤは初めて見たのですが
素直に”まぁなんて美しい!”
・・・とは
・・・思えませんでした。。。。

最近よく、美人を評して”美し過ぎる○○”と誇大広告するのが流行っていますが
美し”過ぎる”、というのは、このダイヤにこそふさわしい。
”過ぎる”のです。

美し過ぎて
もはや禍々しい。狂気を感じた。
前に立った瞬間、背筋に寒気が逆行しました。

そういえば、過ぎる、と、禍、は、同じ”咼”が使われてますね。。
咼、は、よこしま、とか、口が歪む、の意味。
一体このダイヤは、どれだけの人の精気と血を吸ってきたのだろうか。

700年近く営々と続いた王族の、怨念とさえ言えるほどの
チカラの誇示。
宝物殿に掲げられた、溢れんばかりの財宝を次々と見せられるうち
だんだん小さなルビーとエメラルドが全面にちりばめられた金の水差し1つくらいでは
何とも思わなくなってくる。
この小さな石全部本物ですよ。。。笑
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実際に、3つほどある財宝室の、2番目あたりは
小さな石をちりばめた小物や調度が多く
最初の部屋では感動したそれも
次の部屋では、もう感動もしなくなる。
ああ、またルビーのアレね、くらいの。
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実際にこれを身に付け、使っていたなら
その麻痺度は相当のものだったはず。
その最後に、このダイヤと短剣が展示されており
そして、この君主が君臨したオスマン帝国は、
今はもう、無いのです。

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祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
~~~

個人的な、率直な感想として
トプカプ宮殿は
感心はしたけど、感動は無く
むしろ、胸の奥に一握の寂しさを覚えるような感覚でした。

終わってしまった帝国の、見果てぬ夢の後。

ボスポラスから吹く風に舞った
開きかけの薔薇の花が
唯一
その栄華の記憶を、癒しているようでした。

一通り見ると、数時間が経過していて
表では、焼き栗を売っているおじさんが
午後からの照り返しにちょっと疲れてた。
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あちこちで売っているざくろの生搾りジュース。
日本のざくろの3倍くらいあるかな。。。。大きな果実です。
とても美味で、滞在中何度も飲みました。

さて、次は、待望のアヤソフィアへ向かいます。

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