向日葵

小さなタネから、春に芽吹いた双葉は
日差しとともに、夏を吸い込んで、太陽に手を伸ばす。
黄色く、大きく、真夏の太陽にそむかず
誇り高く、今を生きる。
そうして、向日葵は、時を廻る。
源の雨が乏しい季節も、背を曲げずに立ち
激しい夕立が頬に吹き付けても、倒れずに夕日を待つ
涼やかな風が夏の終わりを示し
一雨に乗って秋が訪れる頃
太陽の恵みで育った種は
雨上がりのふくよかな土に、そっと潜る。
そうして向日葵は、季節を廻る。
次の冬を越えるには
わが花を種に
我が葉を糧に
夏の間の 日差しの記憶は
長い夜の、一握の灯火
褪せてゆく光の感傷に包まれながら
まだ見ぬ新しい太陽を夢見て眠る
またあの光が廻るころ
この種もまた、まだ見ぬ場所で
新しい花を咲かせるのだろう
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