坂の街は今も

銀杏の街路樹に縁取られた 整えられた街並み
道の切れ間から覗く 青く澄んだ高い空
強く空気を渡ってくる 海を映した光
離れる前は 見えなかったもの
部屋に帰ってからの いつもの手順は
オーディオのスイッチを入れ、ろうそくに火を灯し
お気に入りの椅子で カンパリソーダを1杯
離れる前はいつも やっていたこと
“いつかまた泣きたいときは
そこで待ってて欲しい
また帰れるように” と強がりながら
でも、焦がれるほどに離れなければ
これほど好きだったことには
気付かなかった
ただいま 帰りました
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