憧れのスペインへ

いよいよ、あさって火曜日から、スペインへ渡航。1週間ほどですけどね。
小学校の高学年〜中学生の頃、夢中になって読んでいた漫画があり。
ツーリングエクスプレス/河惣益巳
国際刑事警察機構=ICPOの新米刑事・シャルル・オージェと、ICPOのブラックリストのトップに載る超一流の殺し屋ディーン・リーガルの二人を軸として展開される、少女漫画ではあるけれどハードボイルドの作品。
イタリアンマフィアの麻薬組織暗躍の話やKGB、バスク開放前線など、国際的な政治経済、文化社会の問題をうまく取り入れたスリリングなストーリー、絵の綺麗さ、そして各国の風景を精緻に描いた背景描写。
ルビにふられる、その国の言葉での会話。ロシア語でyesはダー、イタリア語ならsi、とか、ちょっとした言葉も覚えられて
神戸の海を見て育ったせいなのか、海の外、への憧れを漠然と抱いていた幼少の私に、見たことの無い海外の風景と言葉に、強い憧れを抱かせた作品。
その中でも、コミックの第5巻から描かれるスペイン編。ここで、ジプシーのみんなが、馬車で移動して、森の中で野宿することになり、野営を敷いた後、ギターを取り出してフラメンコを歌い踊り始める、というシーンがあり
そこで主人公のシャルルが、一曲、自分の知っているアランフェス協奏曲を歌う、という場面がある。
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そして他の娘らは
編毛をなびかせて走っていた
黒い火薬のバラの花が爆発している空気の中を
屋根という屋根が大地の畝になった頃
あかつきが石の長い横顔の中で
肩を揺すった
おおジプシーの町よ!
一度でもおまえを見たら
誰がおまえを思い出さずにいられよう?
わたしの額にお前を探せ
月と砂の戯れを
『スペイン警察兵のロマンセ/ロルカ』
===
意味なんかさっぱり分からないのに、
この詞に訳も無く、自分の郷愁のようなものを揺さぶられ
フラメンコ、という世界を初めて知り
いつかは、フラメンコを習って、そしていずれは、スペインへ行ってみたい
そんな思いを抱くようになっていた。
かといって、スペインフリークになるわけでもなく、それでも、憧れの火種はずうっと燃え続けて。
初めての海外旅行先に、スペインを選ばなかったのは、あまりにもその憧れが強すぎたのと
それだけ惹かれているものに、いきなり飛び込むのが怖かったから、というのもある。
4年前、2006年10月のカナダ/トロントへの旅を最初に、昨年4月&10月と2度のNYC。そして今年のスペイン。
奇しくも、この4回の海外渡航のうち、3回が10月、という符合。
ヨーロッパも初めて、言葉の通じない国に行くのも初めて。
でも、不思議と、緊張感も、やたらな嬉しさも無く、むしろ、何かを確かめに行くような感覚。
自分がこの30年来、憧れ続けて、郷愁を抱き続けてきたものは何だったのか
空港に降り立ち、街に足を踏み入れた時、どう思うのだろう。
ほっとするのか
わくわくするのか
家に帰ったような感じがするのか
異国に違和感を感じるのか
ぞくぞくするのか
涙が出るのか
何も感じないのか
すごく嬉しくなるのか
逆に落胆するのか
どんな風に思うのかも楽しみ。
さあ、そろそろ荷物でも作り始めますか。。。。

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