求道者

遅い朝食をとりながら新聞を読んでいたら、国際医療NGO・ジャパンハート代表 吉岡秀人氏の取材記事が載っていた。
【医療の届かないところに、医療を届ける】のが目的で吉岡氏が設立した医療団体で、平たく言えば僻地医療。
この活動への参加は、最低1年半は無給・無償。さらに、活動に参加するに当たって必要となる航空券代金や保険、食事代も自己負担。にもかかわらず、国内外問わず、年間100人を超える医師や看護婦が活動しているそうだ。
なぜ無給無償か。ここに吉岡氏の考えの底辺がある。
以下吉岡氏の言葉より
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人間というのは結局、自分が差し出した時間や、背負ったリスク以上のリターンを手にすることは出来ない。人生にはカネより大事なものがあると分かっていても、ついつい金が欲しくなる。
僕は人の進路を塞ぐのは、往々にしてカネや社会的評価を求める己の欲だと思っています。
天職と呼べるような生き様を見つけたり、自分にしかない才能を開花させたりするのには、そうした欲を消し去って、目の前の仕事に、我を忘れるくらい没入してみることが不可欠。
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主にミャンマーに活動拠点を置いているこの団体への参加に、危険だからやめた方がいい、と周囲に言われ、気持ちがぐらついている、という志望者には、こう言うと言う。
「あなたが抜けると自分が大変になるから、心配するふりをしているだけかも。
それが証拠に、安否を尋ねてきた人は一人もいない。
夢をつぶそうとする人間は多い。
パシッと切ってこないと人生乗っ取られるよ。」
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【誰にも乗っ取られない人生】
一つのところに留まれば留まるだけ、自身にも周囲にも、「欲」が現れる。
それを振り払うには、行動あるのみ。
医局に縛られない救急病院で経験を積み、現在の仕事に至る吉岡氏の言葉には、迷いが無く、自分の時間を自分で漕いで生きていて、断定的なその言葉が気持ちいい。
そして
「坊さんがお経をあげるように毎日手術をしていたら、自分の後ろに、途上国のために働きたいという医療従事者が列をなしていることに気づいた」そうだが、これ正に
【桃李不言、下自成蹊】(桃李 物言わざれども、下 自ずから蹊(みち)を成す)
そして、道を拓く者の前に道は無く、故に開拓者がどのように道を求め、拓いてゆくのかは、自身の信条と経験に基づいたその人の法則による。
開拓者が迷えば、道も揺らぎ、曲がってしまうけれど
開拓者に迷いが無ければ、その道は細くともまっすぐ目的地に続いていて
後に続く人が、その道を固め、広げてくれて
そうして道は、出来て行く。
吉岡秀人氏のブログ

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