視界

関東4days終了。
久しぶりの家が心地よくてうたた寝してしまい
目覚めたまま寝付けずにいるので
今回のツアーを思いだしながら
頭を巡る、雑然としたことをただつらつらと書いてみる。

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7年ほど前、ふらりと東京へ
先輩のライブを見に行くついでに数日滞在して
当時出来たばかりのミッドタウンに足を運んだ。

それまでの京都での活動に区切りを付け
新たに知り合った仲間たちと
さあこれから、という時期だったのだけど
ミッドタウンに入り、エスカレータを上っていると
ふと、大きな敗北感に襲われた。

街に、ではなく
自分に。

当時、それまでの流れに大きく梶を切り
生活自体もしんどかった時期ではあったのだけど

当時の自分の経済状態や服装などもそうなのだが
そういう物質的なことよりもむしろ
自分の心そのものが、いつの間にか
ひどく手垢に汚れて貧乏臭くなっていたことに気付いた。

吹き抜けのエスカレータを上がっていくと
目の前に水を使ったモニュメントがあり
その両側には、センスのいい雑貨や服のお店が並ぶ。

吹き抜けの上からは、柔らかい昼の陽射しが
きらきらと差し込んできて
垢にまみれ、捻れ切ってしまった心の貧乏臭さが
文字通り白日の下に晒された気がして
気付くと涙がぼろぼろとこぼれていた。

何をやってるんだ、自分は。
別にそのとき、誰かに何かを言われたわけでもないし
お店に並ぶ商品に、お金がなくて手が届かなかったわけでもないし
殊更にみすぼらしい格好をしていたわけでもない。

そういうことではなく
暮らしに追われるうちに、いつの間にか下を向いて
ごく目の前にある、小さな小さなモノしか見ていなかった自分。

ただただもう、つまらない目先のことばかり考えて
追われるものから逃れたいくせに
でもねでもねという言い訳で、自分を縛って
自分で首をしめて。

いつの間に、こんなクソつまらない人間に
成り下がってしまったのか。
情けなかった。

もっと大きく、広い場所に行きたくて
飛び出したんじゃなかったのか。
一通りのお店をふらふらと見た後
外に出て、小さな公園に腰を下ろす。

東京の空は狭い。
ビルとビルに区切られた、四角い空。
しかし、自分はもっと小さかった。

何だこの、どうでもいい存在の自分は。
実はその数週間前に
全く同じ思いを、大阪の、とある場所で感じたばかりだった。

昼下がりの、平日ののんびりとした空気の流れる公園で
もう二度とこんな想いはしたくない
こんなつまらない、貧乏臭い自分とは、ここでおさらばだ、と
固く心に刻んだ。

この小ささを絶対に忘れるものか。

===
今回は、渋谷の友人宅に滞在させてもらい
ライブまでの時間は、毎日街歩き。
少なくとも
あの敗北感に見舞われることは無かった。

===
今回のツアーで、数年前に一度対バンでご一緒した方と
初共演する機会があったのだが
その方に

何か、あれですね。。
大きくなった気がした。
捉えてはるものが。
と言っていただいた。

そして別の共演者には
ほんと顔広いよね。
と。

===
全てのことは
自分で選択している。
言い訳して
その環境に自分を閉じ込めているのは
他でもない自分。

===
今回の滞在初日に
その、7年前に見に行ったライブで
飛び入りして歌われた、とあるボーカリストと
偶然お会いした。

その当時は、ご挨拶できず終いだったので、実質初対面。
その方から
ずっと噂は聞いていたけど、ようやくお会い出来たわ
と、言っていただいた。

そして、その7年前に見に行ったライブハウスで
自分もライブをして
それにつながるご縁で、自分が足を運んだことの無い
遠い土地で、ソロで演奏に行けた。
なかなか自分の成長を実感出来ることは少ないが
少なくとも
7年前からは、成長しているようだ。
多謝。
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