雪柳、桜、青い鳥

わたくしのブログを読んで下さる方は、比較的ハードで濃い長文を求める方が多いらしく
ふつーーーーーのライブレポートを挙げてもまあアクセスの伸びない事(笑)


車を手放して1年が経過した。
手放した時は、もっと困るだろう、と思っていた。
売らなきゃ良かった、と後悔することの方が多いだろう、と。

ところが。
今年に入って、レンタカーは未使用
カーシェアも、早朝で始発でも間に合わない、震災の集いに行く時と
大雨の日に香雪を預け先に迎えに行った時だけ。

おかげで、ここに越してきた時に買ったママチャリは大活躍。
歩く距離も増えた。
路地を歩くと、おお、こんなところに花屋が、とか
車では知り得ない楽しいことが沢山在る。


車を売って以降この1年、特にここ半年
持ち物や環境の大整理を敢行して
家の中や身の回りは、本当にスッキリとした。

床に物を置いていないと掃除がしやすくて
掃除の回数が自然に増える。
服や靴が少ないと、1着1足に手間暇をかけるので
結果長持ちする。

帰宅して服にブラシをかけるなんて、長い事やってなかった。
間に合わせで買ったまま、惰性だけで使っていた食器を全て捨て
本当に少しずつ、気に入った食器を揃え始めたり。
これは小鹿田焼。さんふらわあでもよく行く大分は日田の焼き物。
今度窯元行ってみたいなあ。

食器を揃える前に、いつまでもあるから使うんだ、と
思い切ってどっさり捨ててしまったので
料理を盛り付ける段になって適当な器が無いことも往々あるのだが
それにしても、気に入りの食器があると
食事を作るのが楽しくなり
買い物に行っても、お、この食材で××を作って
この器に盛ったら良さそうだ、とかアイデアが思いつく。


整理して行く中で、やっていたけど止めてて
また復活したものもある。

朝のパン焼き、ガーデニング、日記を書くこと
ガラスのものを集めること。。。

震災で、それまで沢山集めていたガラスの小物たちが全て粉々に割れてしまい
それ以降「どうせ買ってもまた割れてしまうし」と
気に入ったものがあっても買わないことが多かった。

でも、震災から20年経ったのもあるが
「いずれ割れるかもしれない。でもそうなったらそれは運命。
今気に入ったなら買えば良い」と
思えるようになった。

そんな中での、ちょっと不思議な素敵な出会い。
こんな青いガラスの小鳥が、うちにやってきた。
自分の教室と同じ名前の、FAROというガラス工房の方の作品。
しっとりずっしり手に馴染む、かわいいやつ。


今の部屋に引っ越す時にも相当捨てたが
この半年でおそらく大きなゴミ袋に50袋は捨てただろう。

捨てた物も多いが、整理のためや買い替えで相当お金も使ったけれど
すっきりとした部屋を見るたびに気分がいい。
部屋のどこに居ても、どの引き出しや棚をあけても
自分の気に入ったものや必要な物しか入っていないし
あちこちに空きスペースがある。
服も少ないから迷わないし、気に入ったものしか無いから
今までに無かった組合せを思いつく。


”生活”することに今までよりだいぶ
多くの時間を使うようになって
ふと
はぁ、幸せ。。。
と感じることが増えた。

大量にもらった八朔をジャムにしたり
朝食のパンを自分で焼いたり
IMG_6879.jpg

今まで持ってさえいなかったアイロンを買って
シャツにアイロンをあてたり
携帯や時計を持たずに香雪とゆっくり散歩したり
桜をゆっくり眺めたり


こんな風に、穏やかな幸福感を心底感じたことは
今まで生きて来て、あんまり無かった気がするな。。。


先を見て、突っ走って
今日の、今、という時間よりも
明日やその先に行こうとして
”今”がおろそかになっていたのかもしれない。

今日を生きずに、明日を生きようとしていた、というか。

自分のこと、自分のプライベートのことに、時間と手間をかけるなんて
今まであまり無かった。

最近ほんとうに、ひととき、一刻を
じっくりと生きれている感じがする。
今日死んでも、今日やりたかったことは全部やったからいいか、みたいな感覚。
もちろんこの先にやりたいことも、沢山あるのだけど。


正直、平坦だったとは到底言い難いこれまでの人生で
自分を犠牲にしてきたことも多く
それが自分だと思い込んでいた部分もあったし
犠牲にすることの妙な達成感に満足したりもしていた。

数々の出来事(むしろ事件!笑)を越えて
よくもまぁここまで来れたよな、と最近自分を褒めたくなる。
ようやく、自分を立て直せた、かなぁ。


面白いもので、そうなると音の聞こえ方や捉え方
向き合い方も変わってくる。
変わり過ぎて、ちょっと戸惑っているけれど。


休日の散歩コースは、先週は雪柳が満開。

そして今日は、雨に散る桜。


今までほんま、走ってきたなぁ。
そんなつもりは無かったけど、焦っていたのかもしれない。
どうせ歩いたって人よりはずっと早足なんだから
少しゆっくり、歩いてみようかな。

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