歌、存在と距離

先日寄った渋谷タワーレコードで、Grégory Privatの”Ki Koté”が面出し試聴で紹介されていて、即聞き、即買い。

 
何年か前にこの店で試聴に入ってたこの方の’tales of cyparis”を、聞いて3秒で即買いし未だに何か聞くならこれ。この方の冷えた温度感から伝わる熱量が好きで、このアルバムに触発されて”あの坂に降る雨”や”Chronostasis”が生まれた。あの辺りに書いた曲は殆どがこのアルバムに影響を受けていると言ってもいい。 

 
おおぉ新譜か!と思って買ったのだが調べたらこちらがデビュー作とのこと。1曲目からスピード感のある見事なアルペジオのイントロからボーカルスキャットとのユニゾンメロへ続く。ピアノ、ベース、パーカッションをベーシックにしたサウンド。
 
インスト、スキャットユニゾンもの、と9曲続いて、10曲めに初めて、歌詞ありの歌が登場した。
 
突然浮上する”歌”。エアリーな心地よい声の歌手だが、さっきまでのスキャットとはまるで違う、歌詞がある、ということの存在感。
 
うわっ。
近い。
 
+++
歌ものはあんまり好きじゃない、主にインストしか聞かない、という方が一定数居る理由が分かる気がした。それまで向こうで聞こえていた音楽が、急にスペースに入り込んできて聴かせてくる、肌に触れてくる感じ。
 
飛び込んでくるのが歌であり、それが歌の醍醐味なのだが。
 
その曲自体はとても美しく、そのアルバムでも違和感無く馴染んでいるのだけど、うわっ、近い!なんて歌ものについて感じたのは初めてだったので自分でも驚いた。
 
存在感と距離感。聞きたいもの、と、聴きたいもの。
 
これからの曲作りの良いテーマになりそう。
 
しかしこのアルバムええな。おすすめです。これ聞いてるとヒーテレってジャズよねと思えたりもする。笑
 
 
 
 

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