estoy aqui・その2
その1はこちら。2013年4月1日記述。
スペイン旅行記その6~estoy aqui…愛こそ全て~
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先日8/22&24、横浜DANCE×3に
フラメンコ舞踊団・アルテイソレラの歌で出演してまいりました。
この日のステージは20分4曲。
今日お話したいのは、今回歌ったこの4曲について。
曲順に
・QUIERO
・Salve Rociera
・Yo soy Aquel
・Un Clavel
つまり。
これでした。
この映像は、2013年、アルテイソレラ舞踊団が
ヘレスのフラメンコフェスティバルに招待された時のもの。
他ならぬ2年前、私がヘレスに行ったのはこれを見に行くため。
その時の参戦記の一つが、その1
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ヘレスに着いた翌日、前日リハを見せてもらいにスタジオに伺いました。
その時、皆さんが着ておられたのが、この衣装。
そして今回の、前日リハの風景。
自分が2年半前、リハで見た映像と同じ。
その時は、前から、ただの客として、見ていました。
今回はそれを、後ろから見ているのです。
この人々は、今から、私の歌で
あの時の曲を踊るのです。
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今回は3日前に東京入り。
リハを3回経て、2回の本番。
その間中ずうっと
パラレルワールドに居る気分でした。
2年半前はどなたも初対面、向こうは出演者、こちらはただの客。
今は、その人たちと、ステージを作っている。
リハをやっている。
その時の旅行記に
”その中でも印象的だったのは真由美さんが踊られた、白い衣装での明るい踊りでした”
と書いてある、その曲=Salve Rociera、も、やらせて頂いた。
あの時、うわぁ、、、、と夢心地で見ていた踊りを
今自分の歌で、真由美さんが舞っているというその気分
夢のような、と言うよりも
2年半の歳月を鳥瞰しながら歌っているような
不思議な感覚でした。
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今回の公演では、ヘレスで1曲目に見た”Un Clavel(カーネーション)”が奇しくも最後の曲。
4曲とも、衣装を全部早替えで変えられるので
一緒に写真を撮れるのは最後の曲だけ。
Un Clavelが最後の曲で良かった♪
Rojo Clavel=紅いカーネーション(歌詞にも出てきます)をモチーフにした
フラメンコでは多分かなり珍しい総スパンコールの衣装。超華やか。
3曲目の”Yo soy Aquel”でパレハ(DUO)を踊ったお二人と。
矢野吉峰さんと、工藤朋子さん。どちらも本当に素晴らしい踊り手。見た目にも甚だ麗しい。
顔が全体的に濃いミュージシャンチーム。音も濃い。
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今回は色々な想いが交錯しすぎて
上手に文章を書けませんが
たまには書き散らすのもいいでしょう。
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2日目終演後。鍵田真由美さんと。
宝物の1ショット。
まさか、自分が影響を受けてフラメンコを始めた方の
その真後ろで、この方のソロの歌を歌うことになるなんて。
人生って・・・
よくわかりませんね。
よくわからないので、2年半前の日記を引用しておきます。
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飲んでいるうちに、いつの間にか降っていた雨も止み
深夜の雨上がりの石畳を、ホテルまで歩いて帰りながら
まだ
estoy aqui, aqui, para quererte…(私はここにいる、あなたを愛するために)
というフレーズが
延々と回り続けていました。
そしてそれは、ただの脳内ヘビーローテーションというよりも
自分の中の何かを、動かし始めていて
それが、何かを形創ろうとして
むぎゅむぎゅと蠢いていて
酔っているのとは違う、妙な感覚がとても、むずがゆかった。
そしてこの感覚は、結局は、帰国しても、延々と続いたのです。
何かの形を残せ、とでも言わんばかりに。
あの雨上がりの石畳を
何かを言いたいのに言葉にならないまま歩き
足音だけが、狭い路地にこだましていたあの感覚は
きっと
ずっと
ヘレスでの想いとして、残っていくのだと
思います。
(スペイン旅行記その6より)
次回は9/19。BAYS~Best of Arte Y Solera~でお会いしましょう。
VAMOS!